テーマ性や流動性のある銘柄に絞られそう(訂正)/ランチタイムコメント

2013年9月4日 12:36

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記事提供元:フィスコ


*12:36JST テーマ性や流動性のある銘柄に絞られそう(訂正)
下記のとおり修正します。
(誤)ソフトバング<9984>
(正)ソフトバンク<9984>

 日経平均は反落。106.14円安の13872.30円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。連休明けの米国市場は上昇するものの、シリアへの軍事介入の是非を巡る議員発言などが嫌気され、上げ幅を縮めていた。シカゴ先物は大証比105円安の13885円だったこともあり、これにサヤ寄せする格好で利益確定の売りが先行した。
 その後はこう着感の強い展開が続いており、日経平均の日中値幅は60円程度にとどまっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。一方、日経平均が狭いレンジ内でのこう着となるなか、個人主体の資金は材料株や新興市場の中小型銘柄に向かっており、マザーズ指数、ジャスダック平均ともに上昇。セクターでは、海運、鉄鋼、その他製品、証券、石油石炭などがしっかり。一方で、電力ガス、非鉄金属、食料品、パルプ紙、保険、輸送用機器などが弱い。
 利食いの流れは想定内とはいえ、日経平均は狭いレンジ内での推移となり、手掛けづらさが窺える。指数インパクトの大きいところでは、キヤノン<7751>、ソフトバンク<9984>が堅調だが、既存店の好調が伝えられたファーストリテイリング<9983>が弱い動きをみせている。ファナック<6954>なども利食い優勢のため、これらが出直りを見せてこないと、日経平均の反転も期待しづらいところであろう。
 そのため、物色の流れは個人主体による材料系の銘柄にシフトしやすい。ただ、資金の逃げ足も速いとみられ、五輪関連やアップル関連、バイオ関連といったテーマ性や流動性のある銘柄に絞られそうである。(村瀬智一)《FA》

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