【アナリスト水田雅展の銘柄分析】クレスコ株価は頑強、6月からのモミ合い調整が最終局面

2013年8月29日 09:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  受託ソフトウェア開発のクレスコ <4674> の株価はモミ合い展開だが煮詰まり感を強めてきた。今期(14年3月期)好業績見通しであり、上放れのタイミングが接近しているようだ。

  ソフトウェア開発(ビジネス系)事業を主力として、組込型ソフトウェア開発事業、その他事業(商品・製品販売など)を展開し、ERPコンサルティング、オンラインストレージサービス(インテリジェントフォルダ)、クラウド関連サービスの拡販に注力している。

  さらに中期的な収益力向上に向けて、得意分野を持つビジネスパートナーとのアライアンスやM&Aも積極活用している。4月にはソリューション事業のクリエイティブジャパンを子会社化し、企業コンサルティング事業のエル・ティー・エスを持分法適用会社化した。収益力の低下しているグループ子会社の再編・統合・業態転換なども検討しているようだ。

  今期第1四半期(4月~6月)の連結業績は前年同期比16.8%増収、同29.8%営業増益、同42.4%経常増益、同38.5%最終増益だった。組込型ソフトウェア開発事業は同2.2%増と小幅な増収だが、ソフトウェア開発事業が同19.7%増収と好調で全体を牽引し、増収効果で大幅営業増益となった。

  通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比15.6%増の220億円、営業利益が同13.5%増の14億10百万円、経常利益が同8.5%増の15億30百万円、純利益が同12.5%増の8億60百万円としている。組込型ソフトウェア開発事業は採算重視戦略にシフトしているため新規案件が減少するようだが、クラウド関連の受託ソフトウェア開発が好調であり、クリエイティブジャパンの新規連結も寄与する。

  消費増税前の企業のIT投資需要も期待されるだろう。通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が23.0%、営業利益が15.6%、経常利益が18.8%、純利益が21.3%だが、下期の構成比が高い収益構造のためネガティブ要因とはならない。

  株価の動きを見ると、7月の戻り高値圏770円近辺からやや水準を切り下げたが、概ね720円~760円近辺でモミ合う展開が続いている。ただし煮詰まり感も強めており、上放れのタイミングが接近しているようだ。

■今期2ケタ増益でPERは9倍台の割安

  8月28日の終値7254円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円68銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は3.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS786円92銭で算出)は0.9倍近辺である。

  週足チャートで見るとサポートラインの26週移動平均線近辺で下げ渋り、日足チャートで見ると戻りを押さえている25日移動平均線を突破する動きを強めている。指標面には割安感があり、今期好業績見通しも評価して上放れの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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