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【狙い場・買い場】リコーは欧州関連株の一角で大幅続伸業績を見直し割安返上余地
リコー <7752> は、欧州・中東・アフリカ向けの売上高比率が、今3月期第1四半期(1Q)実績で、22.1%と米州向けの25%と並び欧州関連株の一角を占めており、このところのユーロの為替レートで、円安・ユーロ高が定着した感を強め、同社の今3月期の想定を上回る円安が続いていることから、業績が上ぶれ、つれて割安返上に再発進する展開が有力である。連続増配で、配当利回りが3.0%と高利回りとなることも再評価されよう。
同社の今期の想定為替レートは、期初の1ドル=95円、1ユーロ=125円から1Q現在で各95・95円(前期実績83.06円)、126.01円(同107.08円)と円安方向で見直されたが、前週末の海外の為替相場では、この想定を上回る円安となっており、とくに対ユーロでは、1ユーロ=132円台と円安となって帰ってきている。同社は為替レートが、想定より1円変動した場合は、対ドルで営業利益が13億円、対ユーロで15億円各変動する為替感応度となっているだけに、業績上ぶれ期待が高まってくる。
同社の業績は、前期に大幅黒字転換して着地し、今期業績も大幅続伸、営業利益を1400億円(前期比2.2倍)、経常利益1350億円(同2.3倍)、純利益800億円(同2.4倍)と予想した。オフィスイメージングのMFPのカラー機が伸長し、マネージド・ドキュメント・サービスの売り上げが増加していることなどが要因となっているもので、今年7月26日に開示した今期1Q業績も、前年同期比13%増収、33%営業増益、55%純益増益と続伸して着地するなど好調に推移したが、売り上げのみを第2四半期累計業績、3月通期業績で期初予想より300億円上方修正しただけに止まった。
このため株価は、4月の3月期決算の発表でも、7月の1Q決算の開示でも、営業利益が市場コンセンサスを下回ったとして1000円台で下値を確かめる下ぶれペースで推移した。PERは9倍台、PBRは0.8倍と割安放置となっており、今年5月につけた年初来高値1422円に向けキャッチアップを開始しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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