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【水田雅展の為替&株式相場展望】来週は米国の量的緩和縮小睨み方向感に欠ける展開、9月は重要イベント目白押し
来週(8月26日~30日)の株式・為替相場は、前週に比べて状況に変化はなく、引き続き米国の量的緩和縮小睨みで様子見ムードも強く、方向感に欠ける展開となりそうだ。
ただし、量的緩和縮小はかなり織り込まれたとして、9月17日~18日の米FOMCで量的緩和縮小開始を決定すればアク抜けとの見方も広がり始めている。アク抜けを先取りする動きも見られそうだ。さらにユーロ圏の景気底入れ感など明るい材料もあり、様子見ムードは強いが日本株の下値は限定的だろう。
9月に入ると、4日~5日の日銀金融政策決定会合、5日のECB(欧州中央銀行)理事会、5日~6日のG20首脳会議、6日の米8月雇用統計、7日の20年夏季五輪開催地決定、9日の日本4~6月期GDP改定値、17日~18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)と重要イベントが相次ぐ。米国の量的緩和縮小開始時期と縮小ペースの決定、さらに日本の消費増税実施の最終判断に関連するだけに、こうした重要イベントを通過するまで動き難い状況が続く。状況としては前週と大きな変化はない。
■9月は重要イベント目白押し、6日に米国雇用統計、7日にオリンピック決定
特に米国の量的緩和縮小に関しては、正式決定すれば米国株が調整局面に入るのか、新興国からのマネー流出が加速するのか、米長期金利が上昇してシナリオどおりドル高・円安が進行するのか、さらに日本の消費増税に関しては安倍晋三首相が予定どおり実施を決断するのか、米国の足元の主要経済指標が強弱入り混じっていることもあり、いずれも現時点では確信できず不透明感を強めている。少なくとも6日の米8月雇用統計と9日の日本4~6月期GDP改定値までは動き難く、様子見ムードを強めそうだ。
ただし、中国8月製造業PMI(HSBC)やユーロ圏8月製造業PMIの改善が目先的な安心感につながるなど、明るい材料が見え始め、好材料に反応する動きも強め始めた。特にユーロ圏に関しては、13年4~6月期GDPが7四半期ぶりにプラス成長に転じたことや、8月消費者信頼感指数が11年7月以来の水準に改善したこともあり、景気底入れ感を強めている。ECBの追加利下げ観測も後退するだろう。外国為替市場ではドル・円相場は膠着しそうだが、ユーロ・円相場はユーロがやや強い動きとなりそうだ。
さらに、7月の訪日外国人数が単月ベースで初の100万人台に乗せたことで観光関連が注目され、9月7日の20年夏季五輪開催地決定に対する期待感も高まりそうだ。米国の量的緩和縮小を市場はかなり織り込んだとして、正式決定すれば一旦はアク抜け感に繋がるとの見方が広がり始めており、アク抜けを先取りする動きも見られそうだ。
引き続き思惑が交錯して要人発言にも神経質な中で、好材料・好業績・好需給、そして動きの出始めた銘柄の個別物色が中心になるが、ユーロ関連銘柄や観光立国関連銘柄などにも注目しておきたい。
その他の注目スケジュールとしては、26日の日本7月企業向けサービス価格指数、米7月耐久財受注、27日の独8月IFO業況指数、米6月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、27日~28日のブラジル中銀金融政策会合、28日の独9月GfK消費者信頼感指数、米7月住宅販売保留指数、29日の日本7月商業販売統計、米第2四半期GDP改定値、30日の日本7月全国・8月東京都区部消費者物価指数、日本7月完全失業率・有効求人倍率、日本7月家計調査、日本7月鉱工業生産速報値、日本7月住宅着工戸数、ユーロ圏7月失業率、ユーロ圏8月消費者物価指数速報値、ユーロ圏8月景況感・業況感指数、米7月個人所得・消費支出、米8月シカゴ地区購買部協会景気指数などがあるだろう。
その後は9月1日の中国PMI(国家統計局)、2日の中国8月製造業PMI改定値(HSBC)、3日の日本7月毎月勤労統計、中国8月非製造業PMI(国家統計局)、豪中銀理事会、4日~5日の英中銀金融政策委員会、5日の米8月ADP雇用報告などが予定されている。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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