【編集長の視点】メディアフラッグは2Q上ぶれ着地業績を見直し割安修正へ続伸

2013年8月23日 10:30

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  メディアフラッグ <6067> (東マ)は、9円高の489円と続伸している。今年8月8日に発表した今12月期第2四半期(2Q)累計業績が、期初予想を上ぶれて着地したことを手掛かりに、通期の連続最高純利益を見直し割安株買いが増勢となっている。9月1日から相次ぎ開始する新規事業も、先取りし通期業績の上ぶれ期待を高めている。

  2Q累計業績は、昨年9月28日の新規株式公開(IPO)以来、初の2Q累計決算の開示となるため前年同月比較はないが、期初予想より売り上げが2600万円下ぶれたものの、経常利益が、1900万円上ぶれて7400万円、純利益が、400万円上ぶれて3400万円となった。各メーカーが実施するキャンペーンや新商品の発売に合わせたリアルショップサーポートサービスなどを受注する営業支援事業や、地方銀行の店頭調査やASEAN地域で覆面調査などのサービスを提供する流通支援事業で原価などのコスト削減を進めたことが、上ぶれ着地要因となった。12月通期業績は期初予想を据え置き、純利益は、1億2700万円(前期比24%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。

  一方、新事業は、流通業界で、高齢者の消費行動への対応が「勝ち組」化のキーポイントになっていることから、同社の店頭での覆面調査・店舗巡回業務などで60歳以上のシニア層による覆面調査やアンケート調査を可能とするシニアマーケティング事業と、企業の社内業務をクラウドソーシングできるプラットフォームにより同社メディアクルーを活用してデータ入力・加工など在宅業務を提供するクラウドソーシング事業との2事業で、通期業績の上乗せ期待につながっている。

  株価は、昨年9月に公開価格900円でIPOされ、2120円で初値をつけ上場来高値2415円まで大化けしたあと、株式分割(1対3)の権利を落とし、落ち後安値411円から新規事業の開始やM&Aを評価して630円まで戻し、500円台を出没している。PERは16倍台と割安であり、630円抜けから今年5月の分割落ち後高値727円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【菜々美のマーケットにつぶやき】NISAに思う、本当に1人1口座?1人120万円でもいいのでは・・・(2013/08/11)
【東証新指数特集】新指数導入で何が変わるのか?対象企業は上昇間違いなし?(2013/07/31)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事