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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アルファ株価に動意、3ヶ月近いモミ合い放れる気配
店舗販促用POP広告のアルファ <4760> (JQS)の株価は、モミ合いから上放れの動きを強めてきた。日柄整理の最終局面だろう。
店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注、動画POPのようなデジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)など新販促商品やサービスの企画・提案を強化している。
今期(13年8月期)業績(非連結)見通しは売上高が前期比2.1%増の73億円、営業利益が同11.3%増の2億25百万円、経常利益が同8.1%増の2億20百万円、純利益が同50.2%増の1億20百万円としている。
小売店の販促費削減の影響などで自社企画製品がやや低調だが、消費者向け販促キャンペーンの受注増などで別注製品が堅調であり、営業強化、高付加価値化、原価低減などの効果で増収増益見込みだ。通期見通しに対する第3四半期累計(12年9月~13年5月)の進捗率は売上高が75.2%、営業利益が72.9%、経常利益が76.8%、純利益が80.0%と概ね順調な水準である。
■今期2ケタ増益、PER12倍、利回り2.8%
株価の動きを見ると、8月6日に182円まで上伸する場面があったが、足元は概ね170円~180円近辺の狭いレンジでモミ合う展開だ。ただし8月22日は前日比7円(4.05%)高の180円まで上伸し、モミ合い上放れの動きを強めた。
8月22日の終値180円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS14円91銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績BPS279円81銭で算出)は0.6倍近辺である。
日足チャートで見ると、25日移動平均線と75日移動平均線を一気に突破した。また週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインの形である。4月から5月にかけて急騰した反動の日柄整理の最終局面だろう。低PBRも支援材料であり、モミ合い上放れの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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