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【中国から探る日本株】原発分野で中露が連携強化、受注勢力図に変化も
記事提供元:フィスコ
*08:02JST 【中国から探る日本株】原発分野で中露が連携強化、受注勢力図に変化も
中国の汪洋副首相は20日、ロシアのロゴジン副首相とハルビン市で会談し、原子力発電分野で全面的に協力する考えがあると述べた。中国はロシアの協力を得て、原発技術の国産化を進めたい狙いがある。ロシアにとっても、原発投資を拡大している中国との連携強化は朗報。世界で受注競争を展開する日本勢や欧米勢との差を広げることも可能となる。
中国では今年、日本の福島第1原発事故後に一時凍結されていた原発建設が再開された。政府の計画によると、2020年までに原発の発電容量を現在の5倍に当たる5800万キロワット(kW)へと拡大するほか、2030年には2億kWを目指すことも検討している。
原発建設の再開を受け、関連投資も拡大している。国家エネルギー局の統計から算出した今年6月の原発インフラ投資は73億元(約1160億円)。5月までは30億元前後で推移していたが、これを大きく上回った。
一方、中国の国営送電会社、国家電網公司の幹部は今月に入り、原発分野への投資を積極化する方針を示している。この国家電網とは、原発事業を手掛ける日本企業3社(東芝<6502>、日立製作所<6501>、三菱重工業<7011>)が各種事業で提携関係にある。国営企業だけに、設備調達などでは国内企業が優先されるとみられるが、先進技術においては日本企業にも商機はあると指摘されている。《NT》
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