新興国危機:マレーシアが成長予想引き下げ、中国とインドの成長鈍化で

2013年8月22日 09:48

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記事提供元:フィスコ


*09:48JST 新興国危機:マレーシアが成長予想引き下げ、中国とインドの成長鈍化で
マレーシア中央銀行は21日、2013年の経済成長率見通しを従来の5.0-6.0%から4.5-5.0%に下方修正した。今年4-6月期の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比4.3%となり、市場予想の4.7%を下回ったことを受けたもの。

資源消費大国である中国やインドの景気低迷が響き、マレーシアの主要輸出品目であるパーム油など商品相場がさえない展開。中央銀行は内需の堅調さに自信を示す一方、今回の成長見通し引き下げについては「外部環境の長引く低迷」を主因に挙げている。

マレーシアの通貨リンギは対米ドルで今年5月から下げ足を速めており、5月7日に付けた高値(1米ドル=2.9570リンギ)からきのう21日の安値3.3195リンギまで12.3%急落。

中国の成長鈍化に加え、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の早期縮小がインドの金融市場を混乱させており、マレーシアへの波及効果が増大することも想定できる。

また、工業製品の主要輸出先であるユーロ圏ではギリシャ支援を巡って債務危機が再燃する可能性も否定できず、同国の苦悩は当面続きそうだ。《RS》

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