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【中国の視点】中国のテレビ業界:日本に酷似、変革なしでは生き残れない
記事提供元:フィスコ
*08:10JST 【中国の視点】中国のテレビ業界:日本に酷似、変革なしでは生き残れない
中国のテレビ業界の業績伸び悩みが目立っている。これは数年前から減収減益に苦しんでいる日本のテレビ業界に酷似しているといわれている。情報通信革命やインターネットの普及に伴い、テレビを囲んだ家族団らんの風景は日本と同様に中国でも消えつつある。
1980年代に中国の視聴率80%を握っていた国営放送、中央電視台(CCTV)は現在、3割のシェアまで低下。CCTVの視聴者は45歳以上の中高年が中心となり、平均月収は601-2600元(約1万円から4万円)と低所得層に集中していることが業界調査で分かった。若年層にとってCCTVもはや一流のテレビ局ではなくなり、変革しなければ、現在の3割のシェアも維持できなくなるといわれている。
一方、民間放送の市場シェアは1980年代の2割から7割以上に拡大。インターネットとの融合や新しい話題を作り出すこと、視聴者によるネット投稿、最新話題の交流プラットホームを立ち上げたことなど一連の努力が奏効したと分析された。CCTVもインターネット・チャンネルを展開しているが、テレビの放送内容をそのままネット・チャンネルに反映されているだけで、視聴者の獲得に限界が見えているといわれている。
専門家は、ネット社会の広がりに伴い、広告収入を中心としたテレビ業界の衰退が想定の範囲内だと指摘。一方、テレビという便利なツールがこれからも必要とされているため、考え方次第で別のビジネスにつなげることも可能と強調した。《ZN》
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