【中国から探る日本株】セメント需要が回復、閑散期も価格は出荷ピーク時水準に

2013年8月21日 08:06

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記事提供元:フィスコ


*08:07JST 【中国から探る日本株】セメント需要が回復、閑散期も価格は出荷ピーク時水準に
鉄道や都市インフラ設備の建設加速といった政策を追い風に、中国ではセメントの価格が回復している。例年夏場はセメント需要が細る時期に当たるが、地域によっては、今年の出荷ピーク時並みの価格水準に接近しているところもあるという。下期は中国東部・南部を中心に需要が拡大する傾向にあるため、業況は一段と明るさを増すと期待されている。

大手証券紙「上海証券報」(20日付)によると、先週のセメントの市場価格は全国平均で前週比0.2%高となり、ここ数週間の上昇基調を維持した。うち南昌市(江西省)では、8月に入って1トン当たり50元(約8000円)の幅で上昇しており、今年の需要ピーク時の価格水準まで接近している。

業界大手の安徽コンチセメント(安徽海螺水泥)は、7-9月期の業績が前年同期比で大きく改善するとみている。新規の生産能力建設が減少するとみられるほか、環境政策の強化を受けて旧式生産設備の整理が進むとの見方だ。また、鉄道や道路などの建設工事が増えることで、セメント需要は安定的に増えるとみている。

日本から中国に進出しているセメントメーカーには、住友大阪セメント<5232>、太平洋セメント<5233>、三菱マテリアル<5711>、宇部興産<4208>などがあり、現地での需要回復で恩恵を受けそうだ。ただ、これより先には太平洋セメントの南京工場が大気汚染を理由に閉鎖を命じられたとも伝わっている。中国現地でもそれ以上の詳細は伝わっていないが、外資締め付けとの見方もあるようだ。《NT》

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