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欧州景気に早くも暗雲?ユーロ高がリセッション脱却に冷や水も
*09:00JST 欧州景気に早くも暗雲?ユーロ高がリセッション脱却に冷や水も
ユーロ圏の景気と輸出回復に早くも黄信号が点滅し始めた。
欧州の域内総生産(季節調整済み)速報値は4-6月期に前期比0.3%増となり、前四半期の0.3減(修正値)から回復して7四半期ぶりにプラス転換、リセッション(景気後退)からの脱却を果たした。また、6月の貿易収支は季節調整済みで前月比3%増となり、3カ月ぶりの増加を達成。一方、7月の消費者物価指数(CPI、改定値)上昇率は前年同月比1.6%となり、欧州中央銀行(ECB)が目安とする2%弱の水準を6カ月連続で下回った。
景気と輸出の足かせとなるのがユーロの上昇。前日19日には、ドイツ連邦銀行(中央銀行)が利上げの可能性を示唆する内容の月報を公表し、ユーロ・ドルが一時1.3375ドルまで上伸する場面があった。
また、金融機関がECBの長期リファイナンスオペ(LTRO)から借り入れた資金を返済するのに伴い、ECBと米連邦準備理事会(FRB)のバランスシートに規模の格差が生じていることもユーロの押し上げ要因。
ブルームバーグの統計によると、ECBへの資金返済額は5月初め以降で570億ドル相当に達し、ECBのバランスシート上の資産は2兆4000億ユーロ(約3兆2000億ドル)に縮小したという。一方、FRBの資産は過去最高の3兆6000億ドルに膨張しており、この約4000億ドルの差は1998年のECB設立以来、最大に上るようだ。
つまり、金融システム内ではユーロがドルより少ないことが示されており、これがユーロ上昇の一因になる可能性が指摘されている。ECBは輸出拡大に向けた弱いユーロを望んでいるようだが、早くもユーロ上昇に悩まれることになりそうだ。《RS》
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