双日、ミャンマー最大の流通事業会社と資本業務提携 食品等の卸売事業を展開

2013年8月19日 12:05

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シティー・マート マーケットプレイス店(写真:双日)

シティー・マート マーケットプレイス店(写真:双日)[写真拡大]

 双日は16日、ミャンマー最大の流通事業グループであるシティー・マート・グループ(以下、CMグループ)と、ミャンマーにおける生活消費財・食品の卸売事業を共同で展開していくことに合意し、資本・業務提携契約を締結したと発表した。

 CMグループは、ヤンゴンを中心にスーパーマーケット15店、量販店5店、コンビニ20店を有する小売事業や、ヤンゴン・マンダレー・ネピトー等の主要都市で生活消費財・食品の卸売事業を展開する同国最大の流通事業グループ。同グループのプレミアム・ディストリビューション社(本社:ヤンゴン)は、食品を中心とした卸売事業を展開しており、ヤンゴンを中心に約500社の顧客ネットワークを有している。同グループでは、急成長を続ける市場のニーズに対応するために、海外輸入品の更なる充実と卸売・物流のオペレーションの近代化・効率化及びコールドチェーンの強化を進めている。

 今後双日とCMグループは、共同出資によりシンガポールにおいて、同グループ向けの生活消費財・食品などの調達を行う新会社を設立する予定。双日の日本及びASEAN域内でのネットワークを活かし、CMグループがミャンマーにて販売する海外輸入品の調達を行う。また、双日からプレミアム・ディストリビューション社向けに卸売・物流関連システムのリースなどを行い、CMグループにおける卸売・物流オペレーションの近代化・効率化の実現、コールドチェーン事業の強化を図っていく。

 ミャンマーでは昨年11月に新外国投資法が制定され、また、2015年にはAFTA(ASEAN自由貿易地域)に基づくASEAN市場の統合が控えており、同国においてもほぼすべての関税が撤廃される予定。このため、6,000万人の市場をターゲットにした様々な分野での外資系企業の進出やASAEN域内貿易の活性化が見込まれ、同国内の卸売・物流事業の急速な発展が期待されている。

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