【菜々美のマーケットにつぶやき】NISAに思う、本当に1人1口座?1人120万円でもいいのでは・・・

2013年8月11日 13:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  株式マーケットは5月ころまでの賑わいが足元ではウソのような変わりかたです。売買代金は一時の5兆8000億円規模から2兆円ていどまで半減しています。

  春先に大量に日本株を買い越していた外国人投資家が様子を見ているため日本の投資家だけではどうしようもないといったところでしょう。その外国人投資家は、単にサマーバカンスという理由でマーケットに出ていないということではなさそうです。「消費税」の行方を見守っているのではないでしょうか。

  なにしろ、日本の国の借金は1000兆円規模でGDPの2倍を超え、先進国では最悪なのですから。財政再建が進まないとエジプトのようなになって、日本の株を持っているどころの話ではなくなってしまう心配があります。その意味では9月の消費税が予定通りに引き上げ決定となるか、あるいは毎年1%ずつの引き上げとなるか、さらに延期となるのかが、とくに外国人投資家の注目点だろうと思います。

  一方で外国人投資家に頼らないで「日本人投資家による日本の相場」を少しでも盛り上げたいということで、『NISA』(少額投資非課税制度)による金融機関への口座開設が始まっています。2013年末で株式売買益、配当金、投信分配金などへの課税が10%から20%となることに代わって来年1月からスタートします。

  2023年までの10年間、口座開設ができます。ただ、毎年100万円までの投資額となっており、その投資額に対し株式売買益、配当金、分配金が5年間無税となります。親権者の同意があれば未成年者も口座開設は可能なようです。

  わたしも、口座開設をしました。地元の地方銀行にしようか、証券会社にしようかと少し悩みましたが、結局、利息の少ない地方銀行ではなく好配当利回りが対象となる証券会社にしました。

  ただ、そのとき思ったことは、地銀にも開設したらどうなるのだろうか、ということでした。証券会社の窓口では、「どこかほかに開設されましたか」とは聞かれなかったからです。株を購入する場合ならリスクについての説明がありますが、NISAについては個人の投資家にとって「得はあっても損はない」、ということで口座開設を最優先ということだったのでしょう。

  NISAは1人1口座となってはいますが、仮に、わたしと同じような思いを持った人が、お付き合いで数ヶ所の金融機関に口座を開設をしたらどういうことになるのでしょう。悪る気があって開設するわけではないので罰することはできません。

  そういう話を金融機関の人にぶっつけてみたら、恐らく、1人で3口座ていどはあるのではないでしょうかという話だった。もし仮にそうなら、ちょっと面倒なことになりそうです。名寄せして、申し込みの早い順に認めるということになるのでしょうか。それとも、法律を急遽変更して1人1口座を3口座まで広げるということにでもなるのでしょうか。

  それと、女性感覚からいうと、1年100万円というより、1年120万円というのが1ヶ月当たりにすると10万円ということで感覚的に受け入れやすいと思うのですが。

  いずれにしても、1500兆円近い個人金融資産の大半が預貯金にとどまっており、これをなんとか先進国並みの株式マーケットにむかわせようという政策です。これまで、『貯蓄から投資へ』といわれながら、進まなかった株式投資見直しがアベノミクスとNISAで動き始めているようです。(生活経済ジャーナリスト・菜々美)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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