注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、ファーストリテ、サントリーBFなど

2013年8月5日 11:35

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記事提供元:フィスコ


*11:35JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、ファーストリテ、サントリーBFなど

トヨタ<7203>:6400円(前週末比-30円)
もみ合い。同社は先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は6634億円で前年同期比88%増益、6500億円前後であった市場予想をやや上振れる着地に。一方、通期予想は1兆8000億円から1兆9400億円に上方修正しているが、通期予想のコンセンサスは2兆3000-4000億円レベルと見られ、同水準までには達せず。為替前提レートが1ドル=92円、1ユーロ=122円までの円安修正にとどまっており、さらなる上方修正期待は残るものの、ダイハツ<7262>や富士重工<7270>などとの比較では、ポジティブなインパクトは限定的であり、全体相場の軟調な地合いに押される状況にも。

ファーストリテ<9983>:35100円(同-500円)
軟調。同社は先週末に7月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.5%増、3ヶ月連続での増収ながら、前月の同20.5%増からは増収率が鈍化する格好になっている。ただ、Uアローズ<7606>やポイント<2685>、ハニーズ<2792>などが前年比マイナスに転じる中、相対的に好調推移といった見方になっている。一方、足元の決算動向などから、粗利益率の状況などは見極めたいとの動きも。

サントリーBF<2587>:3565円(同+15円)
しっかり。上場後1ヶ月を経過したタイミングでもあり、アナリストの新規カバレッジの動きが目立ってきている。本日はモルガン・スタンレー(MS)が4200円目標で、野村が4500円目標で、それぞれ新規に買い推奨としている。野村では、今後3年間のEBITDA成長率を年率13%強と予想、今後の国内外M&A実施により、真のグローバルメーカーになるポテンシャルがあるとも指摘。

コスモ石油<5007>:195円(同+11円)
大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も210円から300円に引き上げている。千葉製油所がほぼ平常に近い運転となり、今後の収支改善が期待できるとの見方に。今後は石油製品の外部調達コストが消失するため収益予想を上方修正しており、今期経常利益は会社計画610億円に対して941億円と予想している。第1四半期の進捗率が低かったことで、先週末は反落となっており、本日は見直しの動きにつながっている。

カシオ<6952>:978円(同+52円)
大幅高。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は40.2億円で前年同期比10%増益、市場コンセンサスは35億円程度であったため、上振れ着地となっている。時計事業の好調持続に加えて、システム事業やデジカメ事業などの損益が改善する方向に。業績面での安心感の強さなどを再評価する流れにも。

ツムラ<4540>:2683円(同-189円)
軟調。同社は先週末に第1四半期の決算を発表したが、営業利益は53.7億円で前年同期比11%減と2ケタ減益になっている。前年同期の水準が高かったとはいえ、これまで安定成長が続いてきていただけに、ネガティブなインパクトも。野村では投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げ、円安の影響に加えて、薬価改定や減価償却費の増加を考慮すると、15.3期は通期で減益になると予想。

東京都民銀行<8339>:1212円(同+90円)
急伸。八千代銀行<8409>と経営統合に向けた交渉に入ったと報じられている。2014年秋の統合を目指し、実現すれば首都圏の地銀・第二地銀では上位グループに入ると見通し。得意分野が重複しておらずシナジー効果が期待できるなど、これまでの財務強化型の再編でなく、金融強化を機能するなど前向きな再編であると伝わっていることなどが評価ポイントにも。なお、八千代銀行も急伸の展開へ。

日特エンジ<6145>:ストップ安売り気配
ストップ安売り気配。先週末に第1四半期決算と同時に、上期の営業利益見通しを13.5億円から8.7億円へと下方修正したことが嫌気されている。情報通信、家電分野で顧客の設備投資が踊り場に差し掛かったことで、売上高見通しも90.0億円から84.0億円に下振れとなる見込み。なお、4-6月期営業利益は前年同期比65.4%減の2.6億円で着地した。

EG<6050>:2580円(同+200円)
買い先行。先週末に第3四半期決算を発表し、12年10月-13年6月期営業利益は前年同期比3.9倍の1.7億円となった。スマートフォンゲームの増加を背景に、ゲームサポート事業が順調に拡大したようだ。通期計画は据え置きとなったものの、営業利益は第3四半期までで超過達成となっており、上方修正期待が先行する格好に。

OTS<4564>:235000円(同+11800円)
買い先行。福島県立医科大学が先進医療に認定され実施する「樹状細胞及び腫瘍抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法」に関して、共同研究契約を締結したと発表したことが材料視されている。共同研究により、新規がんワクチン療法の研究開発が加速することが期待されると。なお、先週末には第1四半期決算を発表し、営業損益は10.6億円の赤字となった。

FESCO<9514>:41600円(同+7000円)
大幅続伸でストップ高。木質バイオマス発電所の新設に向けて、候補地選定を目的とした独自の森林資源調査を始めると報じられたことが材料視されている。作った電力の買い取り価格が比較的高い「未利用材」を燃料とする発電所を想定しており、長期間、安定的に木材を調達できる環境を探す方針と。また、将来は全国的なバイオマス発電用燃料の分布図を作製する計画とも伝わっている。

楽天<4755>:1314円(同-66円)
売り先行。先週末に中間決算を発表し、4-6月期営業利益は247億円となり、ほぼコンセンサス水準での着地となった。先週末にかけては好決算期待が先行し年初来高値を更新しており、材料出尽くし感が意識されているようだ。また、主力のEC事業や金融事業は好調に推移している一方、中期的な成長を見据えて成長投資を拡充する見込みで、目先の業績押し下げ要因と捉えられる格好にも。《KO》

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