週刊ダイヤモンド今週号より~総務省へ訴訟もちらつかせたソフトバンクが怒る真の理由

2013年8月5日 08:01

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記事提供元:フィスコ


*08:01JST 週刊ダイヤモンド今週号より~総務省へ訴訟もちらつかせたソフトバンクが怒る真の理由
総務省の周波数割り当てに怒りを爆発させたソフトバンク<9984>ですが、その主張はどうも不可解、怒りの真意を探っていけば、同社が考える世界戦略の根幹が浮き彫りになるとダイヤモンド誌では指摘しています。

2.5ギガヘルツ帯の20メガヘルツ幅の周波数を割り当てる審議会において、KDDI<9433>がその周波数を獲得することが決まりました。ソフトバンク側では、10メガヘルツ幅のみを申請することで、2社で山分けすることを期待したようですが、KDDIは20メガヘルツの総取りを申し出ました。こうしたKDDIの強気な対応に対して、出来レースではなかったのかと不満を強めたようです。

ただ、10メガヘルツずつ分け合うことが事前に決まっていたら、「それこそ癒着そのもの」といった審議会からの批判も伝わっているほか、ソフトバンク自身、恣意性を排除するオークション方式の審査導入には「反対」と訴えていることから、ソフトバンクの怒りには不可解な面も強いと考えられています。

現在、中国では、「TD−LTE」という方式の準備が進められていますが、ソフトバンクは同方式を進めてきた張本人です。中国市場への期待感が高まる状況下で、比較審査において出された「KDDI側よりも技術力が劣っている」との判断が許し難かったとも推測されます。2.5ギガヘルツ帯域でTD−LTE通信網を一気に展開させる計画のなか、今後iPhoneがTD−LTE方式に対応すれば、ソフトバンクは世界の通信業界の覇権を握る存在にもなり得ますが、今回、日本の周波数帯が獲得できなかったことは、壮大な計画の第一歩でつまずいたともいえると、ダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》

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