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【中国から探る日本株】レアアース価格が回復、一部品目では約80%上昇
*08:04JST 【中国から探る日本株】レアアース価格が回復、一部品目では約80%上昇
中国で低迷の続いていたレアアース価格だが、7月に入り一部品目で大きく回復している。現地メディアによると、重希土類のジスプロシウムのオファー価格は、ここ1カ月弱で約80%上昇。中国政府による業界再編や闇業者の取り締まりに加え、最大手の生産停止が奏功したようだ。
大手証券紙「中国証券報」(30日付)が報じたもので、軽希土類、重希土類の大枠で見た場合には先週1週間でそれぞれ5.36%、9.38%の値上がりとなった。うちジスプロシウムは6月初めの底値で1トン当たり125万-135万元(約2000万-2160万円)だったが、今月18日には同160万-175万元まで回復。28日には同247万元へと上昇した。
中国のレアアース市場では、乱開発や景気減速、さらには「政治的カード」としての輸出規制が需給をダブつかせていた。そうした中で中国政府は、事業ライセンスを持たない闇業者の取り締まりを強化したほか、業界再編を推進。また、最大手の内蒙古包鋼稀土高科技は昨年10月から今年2月末まで生産を一時停止した。
同紙では、こうした取り組みの中で市場在庫が縮小しているほか、今後は川下の需要回復が見込まれることから、レアアース価格が安定化するとの専門家の見解を紹介している。別のメディアでは、永久磁石メーカーなど川下業界にとって、レアアース価格の回復が在庫評価損の目減りにつながるとの指摘もみられる。
日本では使用量を削減する「脱レアアース」の動きが進んでいるが、日立金属<5486>、信越化学工業<4063>、TDK<6762>などはレアアースの値崩れで多額の在庫評価損を計上した経緯がある。中国でのレアアース価格の回復が各社の経営や戦略にどのような影響をもたらすのか注目される。《NT》
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