【アナリスト水田雅展の銘柄分析】トレジャー・ファクトリー株価は底値圏、好業績を見直す展開に

2013年7月30日 11:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー <3093> (東マ)の株価は調整局面だが、底値水準とみられる。6月7日に1200円割れがあるが、この時は長い下ヒゲチャートで、終値でみれば1350円台は底値圏といえる。今期(14年3月期)好業績見通しに対する見直しも予想される。

  関東圏を中心に総合リユースショップと服飾専門リユースショップを直営とFCで展開している。前期(13年2月期)末の店舗数は直営「トレジャー・ファクトリー」44店舗、直営「トレジャー・ファクトリー・スタイル」18店舗、FC「トレジャー・ファクトリー」4店舗の合計66店舗である。Webの取り組みも強化する方針で、4月には楽天市場にオンラインストアをオープンしている。

■今期15.7%増収、営業利益8.2%増益、新規10店の出店を計画

  今期の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比15.7%増の92億40百万円、営業利益が同8.2%増の6億80百万円、経常利益が同8.2%増の6億92百万円、純利益が同1.2%増の3億76百万円としている。新規出店は10店舗の計画で、5月には関西1号店の神戸新長田店がオープンしている。

  月次売上動向(前年比、速報値、FC除く)を見ると、13年6月は全店が114.9%、既存店が103.9%だった。営業日が1日多かったことに加えて、衣料・服飾雑貨、家具、家電などが好調だった。6月の新規出店は1店舗で、6月末時点の店舗数は合計69店舗となった。

  なお7月10日に第2四半期累計(3月~8月)業績見通しの修正を発表した。売上高を小幅に減額したが、営業利益、経常利益、純利益をいずれも大幅に増額修正した。新規出店費用が計画を下回ったことが主因のようだ。通期見通しは据え置いたが、通期予想に対する第1四半期(3月~5月)の進捗率は売上高が23.9%、営業利益が34.1%、経常利益が34.0%、純利益が35.9%と高水準である。通期の利益見通し増額の可能性もあるだろう。

  リユース市場の拡大、既存店の収益力強化、出店エリア拡大と新規出店、原価率の高い業者仕入れ抑制や値下げ販売抑制による売上総利益率改善などで、中期的な収益拡大が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、第2四半期累計見通しの増額修正を好感して7月10日に1570円まで上伸する場面があったが、買いが続かず反落した。足元では市場全体の地合悪化の影響も受けて1300円台まで調整している。

  7月29日の終値1352円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS135円94銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績のBPS745円53銭で算出)は1.8倍近辺である。週足チャートで見るとサポートラインの26週移動平均線が接近している。今期好業績見通しであり、調整のほぼ最終局面だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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