【中国から探る日本株】国務院が鉄道建設の加速を表明、建機業界の追い風に

2013年7月26日 08:05

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記事提供元:フィスコ


*08:06JST 【中国から探る日本株】国務院が鉄道建設の加速を表明、建機業界の追い風に
世界的な景気減速を背景に苦戦の続く建設機械業界だが、中国では見通し改善につながる新しい材料が伝わっている。中国国務院(内閣に相当)は24日の夕方、経済の安定成長と雇用創出に向け、鉄道建設の加速など3つの措置に着手する方針を示した。資金繰り難などから停滞していた中国の鉄道建設が再び動き出すことで、建機の需要も回復すると期待されている。

中国の建機市場では国内メーカーが優勢だが、コマツ<6301>や日立建機<6305>といった日本勢の健闘も目立つ。日本を含む海外メーカーは付加価値の高い油圧ショベルに力を入れており、同分野ではコマツが2011年に中国の三一重工にシェアトップを奪われたものの、その後も2位の座をキープ。今年1-4月のシェアは三一重工が15.1%、コマツが8.3%、キャタピラーが7.7%、日立建機が7.5%となった。

業界団体の中国工程機械業協会などによると、今年に入って中国の建機業界の売上高はマイナス成長を続けているが、減少幅は縮小傾向にある。下期には、比較対象となる前年同期の実績が低かった反動で、プラス成長を回復する可能性も指摘されている。こうした状況に加えて鉄道建設が加速すれば、建機需要に一段の弾みが付く見通しだ。

なお、中国における建機の売上高は2012年に前年比2.96%増の5626億元(約9兆円)となった。伸び率は前年の20.7%から大きく減速している。《NT》

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