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新興市場見通し:戻りを試す展開か、政策関連のテーマ株を幅広く物色へ
*16:03JST 新興市場見通し:戻りを試す展開か、政策関連のテーマ株を幅広く物色へ
先週の新興市場は、外部環境を睨みながら強弱感の対立する展開となった。週初は、米6月雇用統計を受けてリスクオンムードが広がる中で、売られ過ぎ修正の流れが続いた。ただし、マザーズ指数は6月下旬の安値から30%超の大幅上昇となり、短期的な過熱感も意識される格好に。週末にかけては、米国の金融緩和継続期待を背景とした世界株高が支援材料となり、主力のバイオ関連やネット関連を中心に押し目買い優勢となった。なお、週間の上昇率は、日経平均が1.4%であったのに対して、マザーズ指数は2.5%、日経ジャスダック平均は0.3%だった。
個別では、UNITED<2497>がスマホアプリ「CocoPPa(ココッパ)」の人気を手掛かりとした物色が継続し上値追いとなり、先週末時点の時価総額はマザーズ市場で3位に浮上した。また、アドウェイズ<2489>は、LINE社と代理店契約を締結し、「LINEフリーコイン」の販売を開始したと発表したことが材料視され連日でストップ高。その他、C&GSYS<6633>やアンドール<4640>は、3Dプリンター関連のテーマ株として短期資金が流入し賑わった。一方、リプロセル<4978>は週間で約20%の大幅下落となった。ベンチャーキャピタルによる大口売り懸念が燻る中で、上場来安値を更新したことで換金売りも膨らんだ。また、ジェイアイエヌ<3046>やエヌピーシー<6255>、竹内製作<6432>などは決算内容が嫌気され軟調だった。なお、10日にマザーズ市場へ上場したフォトクリ<6075>の初値は公開価格の2.3倍、夢展望<3185>は同2.0倍となるなど、IPO人気は継続した。
今週の新興市場は、外部環境の落ち着きが支援材料となり、戻りを試す展開となりそうだ。米国の金融緩和継続期待が下支え要因となり、世界的にリスクオンムードが続くことが予想される。21日に投開票が実施される参院選挙を控えて様子見姿勢が強まる可能性はあるものの、日本株を売り込むムードにはなりづらいだろう。先週は6月末からの大幅上昇による反動で戻り待ち売りに押され上値の重い場面も見られていたが、日柄調整の一巡感が意識されると、あらためて見直しの動きが期待される。
個別では、参院選挙に向けて政策関連のテーマ株が幅広く物色されることになりそうだ。先週は、医療関連の一角として、iPS細胞や再生関連の一角に物色が見られていた。安倍政権は日本版「NIH(国立衛生研究所)」の創設など、医療分野を成長戦略の柱に掲げており、バイオ関連にはあらためて政策期待が高まることが予想される。また、成長戦略の中では、農業関連や女性・育児関連、人材関連、クールジャパン関連、カジノ関連など様々な分野が挙げられ、それぞれのテーマ性に沿った値動きの軽い中小型株には短期資金が向かいやすいだろう。
その他、アベノミクスの第1の矢である金融緩和メリットを受ける新興不動産関連、第2の矢である財政政策によって公共投資関連に関心が高まる公算も。新興不動産関連については、足元における長期金利の上昇一服も買い安心感につながるだろう。また、今回から実施され注目を集めているネット選挙関連にも再度、物色が向かう可能性がありそうだ。《TN》
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