【アナリスト水田雅展の銘柄分析】シードは『マド開け』チャートで上げに勢い、高付加価値製品、操業度アップの効果で売上総利益率上昇を評価

2013年7月10日 09:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 コンタクトレンズ大手のシード<7743>(JQS)の株価が底打ち感を強めている。とくに、去る8日は『マド開け』となって勢いを増している。今期(14年3月期)営業増益見通しを再評価して出直り展開が期待される。

 コンタクトレンズ・ケア用品および眼鏡事業を展開し、ケア不要の1日使い捨て(ワンデータイプ)コンタクトレンズを主力としている。主力製品の「ワンデーピュアうるおいプラス」「ワンデーピュアマルチステージ」「アイコフレワンダーUV」などの好調が続き、高付加価値製品の増収や操業度上昇などの効果で売上総利益率の上昇傾向も強めている。さらに新製品開発に向けて、DDS(薬物送達システム)レンズの治験を開始する。中国やアジアなど海外市場への展開も積極化している。

 今期の連結業績見通しは売上高が前期比16.4%増の175億円、営業利益が同10.8%増の9億40百万円、経常利益が同7.7%増の8億20百万円、純利益が同58.7%減の4億円としている。純利益は前期に計上した和解金の一巡で減益となるが、主力製品の好調で増収営業増益見込みだ。

 好調が続いている「アイコフレワンダーUV」の新色姉妹品の投入も寄与するようだ。生産能力増強に伴う減価償却費増加、研究開発費や広告宣伝費の増加など先行投資負担で営業利益の伸びは小幅としているが、会社予想は保守的な印象が強く上振れが期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、1200円近辺の高値圏から反落して6月27日には688円まで調整した。しかし6月27日の安値をボトムとして急反発し、足元では概ね900円近辺まで戻している。底打ちを確認した可能性があるだろう。

 7月9日の終値888円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS51円93銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS862円71銭で算出)は1.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると52週移動平均線を回復した。指標面に割高感はなく、底打ち確認して出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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