中国富裕層が米不動産買い漁る、直近1年の購入額は1兆2400億円以上

2013年7月9日 11:16

印刷

記事提供元:フィスコ


*11:16JST 中国富裕層が米不動産買い漁る、直近1年の購入額は1兆2400億円以上
中国の富裕層による米不動産への投資熱が収まる気配はない。全米不動産協会(NAR)が発表した最新リポートによると、中国人投資家が購入した不動産の総額は2013年3月まで1年間で約123億米ドル(約1兆2423億円)に上り、外国人の中でカナダに続いて2位に浮上したという。また、中国人の平均購買額は42万5000米ドルと、外国人平均の27万6000米ドルを大幅に上回っている。

さらに、中国人の購入ペースが加速しているため、数年内にカナダ人を上回る可能性があると予測されている。なお、直近のデータでは、外国人が購入した米不動産のうち、カナダ人が全体の23%、中国人が12%と2007年の5%から大幅に拡大している。

専門家は、中国富裕層による米不動産への投資増について、子どもの教育を重視する富裕層が増加していることが背景だと分析。大半は子どもを米教育機関に留学させることが目的で不動産を購入していると報告されている。また、EB-5米国投資移民プログラムを利用して不動産を購入する富裕層も多いという。《ZN》

関連記事