インドルピーがあらためて過去最安値、当局は下落歯止めに躍起

2013年7月8日 14:38

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記事提供元:フィスコ


*14:38JST インドルピーがあらためて過去最安値、当局は下落歯止めに躍起
8日の外国為替市場で通貨ルピーが下落。一時は1米ドル=61.210ルピーの過去最安値を更新する場面が見られた。

前週末発表された6月の米雇用統計が予想を上回る内容となり、米連邦準備理事会(FRB)が早期に量的緩和策を縮小させるとの懸念が台頭。これまでの金融緩和で恩恵を受けていた新興国市場から資本が引き揚げられるとの思惑が強まっている。

インド準備銀行(中央銀行)はルピー下落を食い止めようと介入を試みているようだが、目だった効果は観測されていない。

準備銀行は介入以外にもあらゆる手段を駆使しているようで、地元紙ビジネス・スタンダード(電子版、8日付)によると、同行は市中銀行のトレジャリー部門に対し、メディアやアナリストリポート、顧客向けリポートなどで、ルピーの対米ドル相場見通しを発表しないよう要請したという。市場が神経質になり、多数の利害関係者に影響を与えるためと説明されたようだ。

このほか、準備銀行が数日中に通貨安対策を公表するとも報じられており、ここには原油輸入業者への直接資金融通、印僑向け債券の流通、銀行による翌日へのポジション持ち越しの制限などが含まれるという。

さらに、通貨対策で政府と準備銀行が“関係改善”を模索しているとも伝わっており、当局者を総動員したルピー下落抑制策が打ち出される可能性が高まっている。《RS》

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