【編集長の視点】三協立山は業績再上方修正に期末記念増配が加わり5連騰

2013年6月25日 10:19

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  三協立山 <5932> は、187円高の2540円と上げ幅を拡大して5営業日続伸し、4月24日につけた再上場来高値2850円を視界に捉えている。前日24日大引け後に今年4月に続いて2013年5月期業績の2回目の上方修正と期末の上場記念増配を発表、好感して内需割安株買いが増勢となっている。

  同社の2013年5月期業績は、4月5日に昨年12月3日の再上場時の予想を上方修正したが、同増額値をさらに引き上げた。売り上げを5億円、経常利益を17億円、純利益を33億円それぞれアップさせたもので、純利益は、同社が吸収合併した三協・立山ホールディングスの12年5月期実績(46億900万円)に対して2.4倍と大きく伸びる。

  建材事業で復興需要や住宅取得支援策に伴う堅調な建設需要を取り込み、販売網の強化や改装・リフォーム需要にも積極的に対応したことが要因となっており、純利益は、繰延税金資産の回収可能性について検討、繰延税金資産14億4000万円を追加計上するとともに、税金費用も同額戻入れすることから再上方修正幅を拡大する。配当は、昨年12月の吸収合併・再上場を記念して記念配当10円を上乗せして30円に増配する。

  株価は、昨年12月の再上場時に1679円の初値をつけて1900円台を上値限界とする300円幅のボックス相場が続いたが、今年4月の上方修正とともに再上場来高値2850円まで900円高し、全般相場急落とともに往って来いの調整をして2200円台までリバウンドした。PERは、業績再増額で6倍台と一段と割安となり、再上場来高値奪回に弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】ベストブライダルは続伸、ブライダル関連株3社は株式分割の権利取りでも競演(2013/06/24)
【株式評論家の視点】再び円安基調強まり株価押し上げの要因に、当面は戻りの上値を試す(2013/06/24)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事