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日本株見通し:東京都議選結果で安定政権への期待、中国経済の減速懸念は重し
*08:12JST 日本株見通し:東京都議選結果で安定政権への期待、中国経済の減速懸念は重し
24日の東京市場は、底堅い相場展開が期待される。参院選の前哨戦として注目された東京都議選は23日投開票され、自民党が都議会第1党の座を奪い返した。自民党が擁立した59人、公明党の23人全員が当選となり、「ねじれ」国会解消への一歩となった。安定政権への期待を背景に押し目買い意欲が高まる可能性がある。
一方、米国の量的緩和縮小によるポジションの巻き戻しによる影響は、引き続き見極めが必要。また、中国経済の減速懸念も重しとなりそうである。海外勢を中心としたポジションの巻き戻しが進むなか、新興国市場からの資金流出が加速すれば、リスク回避の動きが一段と強まるとみられている。
もっとも、G8サミット(主要8カ国首脳会議)で発表された世界経済に関する首脳宣言では、成長戦略を含めた安倍内閣の経済政策(アベノミクス)を後押しする形となっている。日本株は十分に調整し、需給整理も進んでいるとみられる。そのほか、週末には投信設定も多く、投信経由での資金流入が相場の下支えとして期待されよ
う。
物色としては改めて選挙関連へ関心が集まりやすい。また、富士山の世界遺産登録決定で富士急<9010>などテーマ銘柄への関心が高まろう。リプロセル<4978>上場を控えてのバイオ関連株、直近IPO銘柄の動向が注目されよう。
なお、21日のNY市場はダウ平均が41.08ドル高の14799.40、ナスダックが7.38ポイント安の3357.25。シカゴ日経225先物清算値は大証比30円安の13340円。ADRの日本株はトヨタ<7203>、三井住友<8316>、キヤノン<7751>、三菱商<8058>、ブリヂストン<5108>、京セラ<6971>など、対東証比較(97.90円換算)で全般堅調だった。《TN》
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