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【編集長の視点】ファミリーマートは続落、コンビニ株は5月月次既存店売上高の連続マイナスが響き軒並み安
<マーケットトーク>
ファミリーマート <8028> は、60円安の3825円と続落して始まっている。前日20日大引け後に日本フランチャイズチェーン協会が、今年5月度の全国コンビニエンスストア(CVS)の売上高を発表、既存店売上高が、12カ月連続で前年同月を下回っており、きょう21日の日経平均株価が、前日の米国NYダウ353ドル安の今年最大の下げを受けて302円安と続急落してスタートしていることから、リスク回避目的の売り物が増勢となっている。
大手コンビニ株は、ローソン <2651> が70円安の7110円、セブン&アイ・ホールディングス <3382> が80円安の3325円、ミニストップ <9946> が24円安の1551円とそれぞれ続落している。ただ下げ率は、セブン&アイを除くと日経平均株価より相対的に軽微にとどまっている。
5月度のCVS売上高は、全店ベースでは店舗数が、前年同月より5.8%増加したことから同4.1%増の7855億2600万円と3カ月連続のプラスとなったが、既存店ベースでは、同1.2%減の7130億9400万円と12カ月連続で前年同月を下回った。上旬は全国的に気温が低く、下旬には北日本から西日本にかけて高くなり、全国的に晴天の日が多く、カウンター商材や中食などに日配品が好調に推移したが、タバコ購入者が減少したことなどから、前年同月水準に未達となった。
ファミリーMの株価は、前期第3四半期の高利益進捗率業績をテコに年初来高値4795円まで25%高し、今2月期業績の続伸を予想したが、市場コンセンサスを下回ると調整、全般相場の急落も波及してほぼ往って来いの水準まで下げ、もみ合ってきた。PERは、16倍台とコンビニ株ではもっとも割安であり、ディフェンシブ業態評価や売り長となっている信用好取組もフォローして、下値では強弱感の綱引きが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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