FOMC待ちだが、通過後を意識した押し目拾いに【クロージング】

2013年6月18日 16:13

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記事提供元:フィスコ


*16:13JST FOMC待ちだが、通過後を意識した押し目拾いに【クロージング】

18日の日経平均は小幅に下落し、25.84円安の13007.28円(出来高概算24億3000万株)で取引を終えた。日経平均は下げに転じてしまったが、一目均衡表では雲下限、転換線に上値を抑えられる格好であり、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなかでは、想定内の値動き。一方、13000円を終値でキープしているほか、5日線レベルを上回って推移しており、底堅さが意識されている。東証1部の出来高は3月27日の24億8000万株を下回り、今年最低を更新。売買代金は連日で2兆円を下回る低水準だった。

明日19日はFOMCの会見待ちとなるため、より手掛けづらい状況になりそうだ。18日の米国では消費者物価指数(5月)、住宅着工件数(5月)、住宅着工許可件数(5月)などが予定されている。予想を上回る結果となれば、量的緩和の縮小への警戒につながろう。また、17日はフィナンシャル・タイムズ紙が緩和縮小の可能性を伝えたことが嫌気されたが、引き続き観測報道などの影響を受けることになりそうだ。

もっとも、日本株については主要8カ国(G8)首脳会議で発表された世界経済に関する首脳宣言で、成長戦略を含めた安倍内閣の経済政策を後押しする形となっており、為替市場での円安トレンド、株式市場への支援材料になる。積極的な上値追いは限られそうだが、FOMC通過後を意識した押し目拾いの動きは強まりそうである。《KO》

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