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概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は大幅反落、追加利上げ観測などを警戒
*10:12JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は大幅反落、追加利上げ観測などを警戒
【ブラジル】ボベスパ指数 49332.34 -2.15%
先週末14日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1082.55ポイント安(-2.15%)の49332.34で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは10、値下がり61と売りが優勢。全業種が下落し、中でも石油・ガスや資本財に売りが集中した。
朝方は狭いレンジで推移したが、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。ボベスパ指数は11日からベアマーケット(弱気相場)入り。インフレ加速が追加利上げ懸念を強めた。ゼツリオ・バルガス財団(FGV)は14日、6月10日まで1カ月間のインフレ率(IGP-10)が前月比で0.63%に加速し、前月のマイナス0.09%を上回ったと発表。市場予想はプラス0.45%だった。
【ロシア】MICEX指数 1299.61 +1.38%
14日のロシア市場は4営業日ぶりの反発。主要指標のMICEX指数は前日比17.72ポイント高(+1.38%)の1299.61で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり30、値下がり20と買いが優勢。
前半は狭いレンジでもみ合ったが、後半に上げ幅を急速に拡大させた。最近の下落で値ごろ感が強まったほか、利下げ期待が高まっていることが支援材料。また、上場企業の配当性向が引き上げられるとの観測も好感された。ロシア中央銀行では6月末に総裁が交代する見通しで、エリヴィラ・ナビウリナ次期総裁が利下げに踏み切るとの見方が広がっている。成長鈍化などを受け、プーチン大統領が中銀に対して金融緩和を求めたが、イグナティエフ現総裁などからの反対で実現できなかった。
【インド】SENSEX指数 19177.93 +1.86%
14日のインドSENSEX指数は大幅反発。米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和縮小に対する投資家の不安を緩和させると伝わり、アジア株式相場の上昇に連れて買われる商状となった。また、この日発表されたインフレ指標の伸び率が鈍化したことも好材料。5月の卸売物価指数(WPI)上昇率は前年同月比4.70%となり、市場予想(ブルームバーグ)の4.88%を下回って着地。前月の4.89%からも上昇ペースが後退し、43カ月ぶりの低い伸びを記録した。
【中国本土】上海総合指数 2162.04 +0.64%
14日の上海総合指数は9営業日ぶり反発。足元の急落で売られ過ぎ感が強まり、幅広い銘柄に買い戻しが広がった。また、社会保障基金や外資系機関投資家などがA株の下値拾いをしているとの報道も支援材料。ただ、国際機関や外資系証券が相次いで中国の成長見通しを下方修正していることから、景気の減速懸念はくすぶった。また、銀行間の流動性不足への懸念も解消されておらず、指数は朝方にマイナス圏に沈む場面もあった。《FA》
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