英ポンド週間見通し：英国の小売売上高改善予想で下げ渋る展開

*16:21JST 英ポンド週間見通し：英国の小売売上高改善予想で下げ渋る展開
■買収案件のポンド売りと日銀金融政策決定会合への失望で弱含み

ポンド・円は、英ボーダフォンによるドイツ企業買収観測を受けたポンド売り、日銀金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定されたことによる円買いで、154円25銭から147円11銭まで下落した。しかしながら、英国の5月の雇用情勢がやや改善したことで下げ渋る展開となった。

取引レンジ：147円11銭-154円25銭

■英国の小売売上高改善予想で下げ渋る展開

今後のポンド・円は、英国の5月のインフレ率や小売売上高を見極めつつ、東京株式市場の動向を注視する展開となる。安倍トレード(日本株買い・円売り)ポジションの手仕舞いで軟調推移が予想されるが、英国5月の小売売上高の増加が予想されており、下値は限定的か。7月に就任するカーニー次期英中銀総裁による量的緩和再開の可能性が高まっていることで、5月のインフレ率に注目する展開となる。

■発表予定の主要経済指標・注目イベント
・18日・5月生産者物価指数
・18日・5月消費者物価指数
・20日・5月小売売上高

予想レンジ： 145円00銭-150円00銭《FA》