丸紅、米ガビロン買収額を約1000億円引き下げ

2013年6月10日 12:31

印刷

 丸紅は、2012年5月29日付にて、主として北米において穀物・肥料・エネルギーのトレーディング事業を展開する米Gavilon Holdings, LLC(ガビロン)の持分すべての取得(子会社化)のための持分譲渡契約を締結しているが、2013年6月9日に同持分譲渡契約を変更するための契約を持分保有者と締結し、かつ持分取得の概要を変更したと、10日発表した。

 丸紅は、変更前の持分譲渡契約において、取得価格約36億ドル(約3500億円)にて穀物・肥料・エネルギーの3事業を運営するガビロン社の持分100%を取得することとしていた。今回、同持分譲渡契約を変更し、丸紅の買収対象事業を穀物・肥料の2事業とし、取得価格を約26億ドル(約2500億円)に変更すること、及びエネルギー事業については現持分保有者が継続して保有することにつき、現持分保有者と合意した。

 なお、現時点で各国競争当局からの承認取得は全て完了しているが、中国競争当局からは2013年4月22日付で条件付認可が下りており、現在、条件履行の施策について当局と協議中だという。また、今回の変更に伴う丸紅の平成26年3月期連結業績への影響はないという。

関連記事