【アナリストの眼】アルコニックスは自動車、スマートフォン・タブレット関連の好調で今期業績回復、子会社化した金属・化成品メーカーの米ユニバーティカルに期待、PER割安

2013年5月21日 09:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 非鉄金属専門商社のアルコニックス<3036>(東1)に注目したい。株価は短期調整が一巡して3月高値に接近している。指標面に割安感があり、上値を試す展開が期待されるだろう。

 非鉄金属の専門商社で特にレアメタル・レアアースに強みを持っている。5月17日に発表した前期(13年3月期)連結業績は、前々期比25.3%減収、同29.9%営業減益、同35.7%経常減益、同41.6%最終減益だった。スマートフォン・タブレット関連が堅調だったが、全体としては需要が低調で、特にレアメタル・レアアースの需要減少と市況下落がマイナス要因となった。営業利益は10月23日発表の減額修正値を上回ったが、純利益については投資有価証券評価損の計上も影響した。

 今期(14年3月期)見通しは、売上高が前期比16.5%増の1920億円、営業利益が同9.5%増の36億円、経常利益が同14.1%増の33億円、純利益が同57.3%増の22億50百万円としている。自動車関連、スマートフォン・タブレット関連の好調を見込み、子会社化した金属・化成品メーカーの米ユニバーティカル社、産業機械用精密加工部品メーカーの大羽精研も寄与する見込みだ。世界的な景気回復で収益改善が期待されるだろう。配当予想は前期と同額の年間60円(第2四半期末30円、期末30円)とした。

 なお5月17日に中期経営計画を発表した。重点戦略として川上・川中・川下でのM&A推進、レアメタル・電子・機能材・リサイクル分野の強化などを掲げ、16年3月期の経常利益50億円以上、純利益30億円以上、そしてROE13~15%程度などを目標値とした。

 株価の動きを見ると3月25日の高値2180円から反落したが、徐々に水準を切り上げている。そして決算発表の17日は終値ベースで前日比105円(5.52%)高、翌5月20日は前日比75円(3.73%)高と上伸し、3月高値に接近している。短期調整が一巡して今期好業績見通しを評価する動きのようだ。

 5月20日の終値2085円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS354円05銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2414円98銭で算出)は0.9倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線から反発し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドを継続している。指標面に割安感があり、上値を試す展開が期待されるだろう。月足チャートで見てフシとなっている2500円近辺が当面のターゲット水準になりそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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