【株式評論家の視点】牧野フライス製作所の今期見通しは保守的、増額先取りでもみ合い放れへ

2013年5月13日 09:57

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  牧野フライス製作所 <6135> は高値もみ合いを続けている。同社は3月に120億円のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行しており、株式へ転換された場合の1株利益の希薄化懸念が底流、株価の足かせ要因になっている。

  前2013年3月期の業績は、売上げ1268億円と前々期比14%増、営業利益は80億円と同39%増の好決算となった。しかし、今2014年3月期については売上げ1150億円と前期比9%減、営業利益50億円と同38%減の厳しい見通しが明らかにされており、これも株価がもみ合いを続けている要因だ。

  前期の好業績を牽引したアメリカ市場は引き続き拡大し、過去最高の受注額が想定されている。国内では国内産業の海外移転が継続しているが、新製品や新技術に対応した設備投資の動きがある。例えば自動車の低燃費化に伴う技術革新は、工作機械の需要を高めており、同社の売り上げ増につながる。

  問題はアジア地域。中国の各地域、各産業の変化に対応すべく、市場を東西南北の4ブロックに分けて対応している。インド市場では、投資意欲は旺盛だが資金調達が難しい状況。最大市場である中国の回復は緩やかで、アジア子会社の次期受注は減少すると、慎重な計画を立てている。

  ただ、業界では中国の需要底打ちの気配が出ているとの見方が大勢。前提となる想定為替レートは1ドル=90円(前期実績83円10銭)、1ユーロ=120円(同107円14銭)と、保守的だ。何よりも前3月期の1円増配に続き、今期も1円の連続増配に進む事実に会社側の今期業績への自信がうかがえる。第1四半期の業績発表へ向け増額期待が高まっていく方向が予想される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【狙い場・買い場】ツムラは連続最高純益更新を先買いし最高値更新も想定範囲内(2009/05/07)
【アナリストの眼】米国ダウ史上初の1万5000ドル台を受けて、日経平均株価1万4000円は通過点(2009/05/06)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事