【株式評論家の視点】信越化学工業は今期見通し未公表だが、増益路線継続との見方が強い

2013年5月2日 10:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  信越化学工業 <4063> が絶好の買い場を提供している。25日に発表された前2013年3月期決算は、売上げ1兆254億円と前々期比2%減、営業利益が1570億円と同5%増益となった。増益を達成したが、市場の事前の期待値に届かなかったとして、決算発表の4月25日をピークに株価は売りが先行する流れになっている。

  今2014年3月期の見通しについて未公表としたほか、配当も未定としたことも嫌気売りを誘う要因になっている。ただ、決算発表後もアナリスト筋はこぞって、レーティング最上位を継続したうえで目標価格を引き上げており、今期も好業績継続との見方で一致している。

  米国の景気回復を背景に米国の塩ビ樹脂子会社シンテックの好調が続いている。半導体向けのシリコンはパソコンや薄型テレビなど民生機器向けが低調なため、不振が続いていたが、3月頃から需要回復の兆しが強まってきている模様だ。米子会社シンテックは、原料エチレン市況の下落を通じてシェールガス革命の恩恵を享受しているほか、会社側が一段の能力増強に向けて前向きな考えを示すなど、中長期的な収益拡大にも期待が持てる状況だ。世界最大の塩ビメーカーとしての地位がさらに強化される。

  会社側はマクロ経済環境や資源・エネルギー価格の変動、半導体デバイスをはじめとした関連業界の需要動向など事業環境に不透明な要因が多く、合理的な見通し算出は困難だとして、期初の段階では予想を開示していない。しかし、今期の第1四半期、中間決算と時間を追って業績は回復感を強めていくものと思われる。

  前期の小幅増益から今期、来期と大幅増益が有力になっているだけに、短期的な視点で売り込まれているここは買いチャンスと判断できる。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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