【狙い場・買い場】トーソーは公共投資、住宅関連で好事業環境、400円挟んだモミ合い接近

2013年4月17日 09:40

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  カーテンレールやブラインド大手のトーソー <5956> (東2)に注目したい。消費増税前駆け込み需要などを追い風として好業績が期待され、株価はボックスレンジから上放れの動きを強めている。

  前期(13年3月期)の大幅営業増益見込みに続き、今期(14年3月期)も好業績が期待される。日銀による異次元の金融緩和の効果、住宅ローン減税措置延長の効果、そして消費増税前駆け込み需要が追い風となり、新設住宅着工件数やリフォーム需要が高水準に推移するだろう。さらに節電意識の高まりなども背景として、遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインドが好調に推移しそうだ。なお5月11日に前期の決算発表を予定している。

  株価の動きを見ると、3月14日の戻り高値423円から一旦反落したが、下押すことなく概ね400円近辺で堅調に推移し、徐々に下値を切り上げている。好業績見通しを評価する動きだろう。4月16日の終値401円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS38円00銭で算出)は10~11倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.5%近辺、そして実績PBR(前々期実績の連結BPS872円86銭で算出)は0.5倍近辺である。

  週足チャートで見ると高値圏から一旦反落したが、400円近辺のフシを突破した形であり、13週移動平均線がサポートラインとなって下値も切り上げている。また月足チャートで見ると、11年から続いた330円~400円近辺のボックスレンジから上放れる動きであり、先高感を強めている。好業績見通しや低PBRが見直されて一段高の可能性もあるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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