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【アナリストの眼】アーバネットコーポレーションは異次元の金融緩和背景に投資用マンション拡大、株価上値追い
<業績&株価分析>
投資用マンションのアーバネットコーポレーション <3242> (JQS)に注目したい。株価は日銀による異次元の金融緩和を好感して急騰し、その後一旦は反落したが再動意の構えを見せている。異次元の金融緩和、消費増税前の駆け込み需要、そして投資用マンション市場の拡大が支援材料であり、上値を試す動きを強めそうだ。
東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。今期(13年6月期)業績(非連結)見通しは、2月7日に経常利益と純利益を増額修正して売上高が前期比4.1%増の71億円、営業利益が同55.0%増の7億15百万円、経常利益が同39.7%増の5億90百万円、純利益が同63.7%増の6億90百万円としている。投資用・分譲用マンションの開発・販売が順調であり、販売直接費の減少なども寄与して営業損益が大幅に改善する。経常利益については支払利息減少、純利益については繰延税金資産計上も寄与する模様だ。
株価の動きを見ると、水準を切り上げて3月以降は概ね5万円台で推移していたが、日銀による異次元の金融緩和を好感して上げ足を速め、4月10日の9万7800円まで急騰した。その後は急騰の反動で一旦は反落したが、足元は7万円近辺から反発して再動意の構えを見せている。4月16日の終値7万3900円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7833円97銭で算出)は9~10倍近辺、予想配当利回り(会社予想の年間1000円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績BPS1万6179円99銭で算出)は4.6倍近辺である。
日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するプラス乖離率が縮小して目先的な過熱感が解消されている。サポートラインを確認して再動意の構えであり、4月10日の高値を試す動きを強めそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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