王子HD、福島の段ボール工場で増強工事 約65億円を投資

2013年4月3日 19:25

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 王子ホールディングス(HD)は3日、段ボール製品の製造・販売を行なっている王子コンテナーの福島工場(福島県伊達市)において増強工事を行うと発表した。

 王子コンテナーは、王子グループの段ボール事業の中核企業として全国に工場を展開し、段ボール製品の製造・販売を行っている。福島工場は、福島県伊達市で約40年の間、地域に根ざし事業を続けている工場だが、東日本大震災以降、被災した仙台工場(宮城県多賀城市)の生産をカバーするなど生産量が大幅に増加している。また、東北地方は今後各種産業の復興が本格化することが見込まれており、それに伴い段ボール需要の回復が予想されている。

 この状況に鑑み、今回王子コンテナーは、現在の福島工場の敷地内で建屋を拡張し、生産設備の増設を図る増強工事を実施する。同増強工事により、福島工場の基盤は質・量ともに大幅に強化されることになる。投資総額は約65億円で、2014年夏の運転開始を予定している。

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