【アナリストの眼】バイオベンチャーのテラは症例数増加で中期成長期待、株価は強基調継続して上値試す動き

2013年4月1日 09:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 バイオベンチャーのテラ<2191>(JQS)に注目したい。株価は高値圏で上げ一服の形だが、強基調を継続しているようだ。中期的な成長期待で上値を試す可能性があるだろう。

 東京大学医科学研究所発のバイオベンチャーで、新しいがん免疫療法の「樹状細胞ワクチン療法」を中心としたがん治療技術・ノウハウを医療機関に提供し、治療数に応じた収入が収益柱となっている。契約医療機関は前期(12年12月期)末時点で29カ所(基盤提携医療機関11カ所、提携医療機関6カ所、連携医療機関12カ所)となり、樹状細胞ワクチン療法の症例数は会社設立以降の累計で約6300症例となった。

 今期(13年12月期)連結業績見通しは、売上高が16億84百万円で前期比9.0%の増収見込みだが、利益面では営業利益が同56.7%減の95百万円、経常利益が同59.2%減の89百万円、純利益が同79.2%減の20百万円としている。細胞治療支援事業で既存契約医療機関における症例数が順調に増加し、新規契約医療機関の開拓も寄与して増収見込みだが、成長に向けた先行投資負担で減益となる模様だ。

 なお3月13日には、長崎大学病院と共同で固形がんに対する「ZNK細胞免疫療法」の第1相臨床試験を開始すると発表した。「ZNK細胞免疫療法」は12年2月に九州大学と共同で特許出願をした新技術で、細胞傷害活性を最大限に高めたNK細胞を簡便な方法により高純度で数百倍に増幅することを可能にするとしている。

 株価の動きを見ると、3月7日に1719円まで上昇した後、3月12日に1360円まで調整するなど乱高下する場面があったが、足元では1500円台に戻して下値を切り上げている。3月29日の終値は1565円だった。

 週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を継続している。また日足チャートで見ると、25日移動平均線を割り込まずに高値圏で推移している。目先的な過熱感が解消されて上値を窺う態勢のようだ。中期的な成長期待に加えて、値動きも材料視されて上値を試す可能性があるだろう。09年10月の1882円と09年9月の1895円は射程圏であり、09年7月の高値2195円も視野に入りそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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