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【アナリストの眼】半導体製造装置関連のインスペックは今期業績不振も受注に明るさ、第三者割当増資完了
<業績&株価分析>
半導体製造装置関連のインスペック<6656>(東マ)は、基板パターン検査装置(基板AOI)や基板最終外観検査装置(基板AVI)を主力としている。
今期(13年4月期)業績(非連結)見通しは、12月14日に減額修正して売上高が前期比6.8減の5億10百万円、営業利益が2億55百万円の赤字、経常利益が2億65百万円の赤字、純利益が2億70百万円の赤字としている。大手基板メーカー向けに基板AOIや基板AVIの引き合いが増加しているが受注が遅れ、グローバル技術支援事業の補助金に採択された電子基板用高分解能カラー全自動外観検査装置の開発先行投資も負担となる模様だ。
月次受注動向(営業速報値)を見ると13年2月単月は33百万円、12年5月~13年2月累計は5億48百万円となった。台湾の大手基板メーカーと締結した基板AVIを段階的に受注・納入するアグリーメントに基づいて12年11月にはリピート機を受注している。また13年2月は国内で新規顧客から画像処理システムを受注した模様だ。
なお3月1日、第三者割当増資による資金調達を発表した。前期末時点で継続企業の前提に疑義の注記が付され、第2四半期(8~10月期)末時点で債務超過となり、さらに12年6月における月間平均時価総額および月末時価総額がいずれも3億円未満となったため、債務超過を解消し、財務制限条項の抵触を防ぎ、上場廃止基準の時価総額を上回ることを目的として、代表取締役社長の菅原雅史氏に対して1282株(発行価額2万7300円)を割り当てた。3月18日に払込を完了している。
また3月27日には、基板AOIと基板AVIの近況をリリースした。新たに米国の大手半導体メーカーと直接取引の商談を開始し、欧州の大手基板メーカーとは代理店と連携して商談を開始した模様だ。半導体メーカーの設備投資抑制で受注環境は厳しいが、インライン検査システムについては応用分野が広がり、タッチパネルの検査モジュールとしての受注が増加している模様だ。
株価の動きを見ると、第3者割当増資を好感して3月4日に3万200円を付け、12年11月の戻り高値3万1450円に接近する場面があった。しかし買いが続かず、反落して3月27日には2万2210円まで調整する場面があった。3月27日の終値は2万4300円であり、概ね2万2000円~3万円近辺でのボックス展開のようだ。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、足元の水準はほぼレンジ下限だろう。今期の業績悪化は織り込み済みと考えられるだけに、3月27日のリリースも材料視して、来期の受注回復に対する期待感で動意付く可能性があるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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