【株式評論家の視点】第一商品は金相場急騰が強力な追い風、円安トレンドが先高感を増幅

2013年3月21日 15:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  第一商品 <8746> (JQS)の追い風が強力だ。アベノミクスの影響を受けた円安をテコに、金の価格が上昇している。今年2月4日には、東京工業品取引所(2月12日から東京商品取引所に変更)の金先物価格は1982年の取引開始来、初めて1グラム5000円を突破し、5081円の最高値を示現した。

  アベノミクス相場が始まる前、昨年11月6日には4330円の安値水準にあえいでいただけにその環境は様変わり。現在のドル建て金相場を基準にすると、為替が1円円安に振れると約50円上昇する。その為替相場は一時一ドル94円台にレートバックしたが、ここへ来て再び96円台に入るなど、円安トレンドが続いている。市場筋では1ドル=100円台乗せが有力との声が強く、金相場の先高感を醸成する大きなポイントである。

  同社はテレビCMによる知名度の向上を図るマーケティング戦略とともに、横浜支店、福岡支店、仙台支店などの店舗のリニューアルを進めており、金相場上昇の恩恵を着実に収益アップに反映する態勢が整っている。

  今2013年3月期は営業利益32億1000万円と前期比148%の大幅増が予想されている。同社の営業利益のピークは2006年3月期の46億1700万円。当時の金相場はまだ2000円台。今回の金相場の大幅上昇は顧客の増加に結びつく方向が予想され、来期にはピーク利益更新の可能性も考えられそう。一時的な円高で調整を入れていた金相場は、3月日の4683円をボトムに反転、高値奪回へ動き出してきた。株価も再度の新展開入りを狙うことが予想される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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