ヤマハ発動機、電動アシスト自転車用システムキットの欧州供給を拡大

2013年3月14日 16:31

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電動アシスト自転車用システムキット(写真:ヤマハ発動機)

電動アシスト自転車用システムキット(写真:ヤマハ発動機)[写真拡大]

 ヤマハ発動機は14日、電動アシスト自転車用システムキットの欧州自転車メーカー2社への供給を開始したと発表した。

 供給先は、オランダに本社のあるACCELL(アクセル)グループ傘下でドイツの自転車メーカーである「WINORA(ヴィノラ)社」と、デンマークの自転車メーカーH.F. Christiansen(クリスチャンセン)社の子会社である 「CycleVision(サイクルビジョン)社」。各社の主な販売国は、WINORA社はドイツ、CycleVision社はフランス・オランダ・ベルギー。

 これにより、ヤマハ発動機による電動アシスト自転車用システムキットの供給は、昨年より取引を開始した「GIANT ELECTRIC VEHICLE(ジャイアント・エレクトリック・ビークル)社」と合わせて3社となる。

 今回供給する電動アシスト自転車用システムキットは、ドライブユニット・バッテリー・ディスプレイ・充電器から構成されている。必要に応じてプラスチック製のカバー等のデザイン部品も供給する。

 欧州では、E-BIKE(イー・バイク)と総称される電動アシスト自転車の需要が2012年に85万台(ヤマハ発動機推定値)に達し、世界でも有数の電動アシスト自転車市場となっている。中でもドイツ・オランダが欧州市場全体の半数以上を占めている。

 ヤマハ発動機は成長戦略の一環として、国内での完成車販売、ドライブユニットの供給ビジネスに加え、グローバル展開として欧州地域の自転車メーカーとの連携を強化・拡大し、電動アシスト自転車用システムキットの供給ビジネスを展開していく。総供給規模は2015年に欧州域内で10万台を目指す。

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