凸版印刷、群馬県に包装材料新工場を建設 約270億円を投資

2013年2月22日 11:26

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 凸版印刷は22日、軟包装材を中心とする包装材事業を強化すると発表した。約270億円を投資し、現在建設を進めている新群馬工場(所在地:群馬県邑楽郡明和町)を、国内はもとより市場拡大が見込まれる海外の軟包材生産拠点のマザー工場と位置づけ、最新鋭の設備を導入し、生産能力の向上を図る。食品やトイレタリー向けをはじめ、高い機能性が求められるヘルスケア製品など今後成長が見込まれる分野に向けて包装材を供給していく。

 2014年春に竣工予定の新工場では、クリーンな生産環境、高度な品質管理体制のもと、ハイバリア軟包材を中心に食品や医療・医薬品などさまざまな用途・製品に使用される最先端の包装材を生産する。生活者やメーカーからのより高い衛生性や保護機能のニーズに応え、迅速かつ安定的な供給体制を整える。将来的には、工場の敷地内に研究開発拠点を設置し、研究開発と生産が一体となった効率的な生産体制を構築する予定。

 また、新工場には、事業活動における環境負荷を大幅に低減させる設備として、独自設計の最先端VOC(揮発性有機化合物)回収・再利用システムを導入する。生産工程で発生するVOCを回収して再利用を図り、環境負荷を大幅に軽減する。また、排熱を利用して動力を取り出すことで総合的なエネルギー効率を高めるコージェネレーションシステムなど効率的なエネルギー設備を導入。熱エネルギー源としても活用することで電力使用量を抑えられることから、CO2の排出量とエネルギー使用量を大幅に削減する。

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