住友商事、独モーターコア製造・販売会社の株式100パーセント取得へ

2013年2月19日 21:29

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モーターコアのイメージ(画像:住友商事)

モーターコアのイメージ(画像:住友商事)[写真拡大]

 住友商事と欧州住友商事会社は19日、プライベートエクイティ投資会社であるBavaria Industriekapital AG(本社:ドイツ)傘下の持株会社より、モーターコア部品の製造販売事業を手掛けるKienle + Spiess GmbH(本社:ドイツ、以下「K+S」)の100パーセント株式を2013年3月を目途に取得することに合意したと発表した。

 K+Sはモーターコア製造分野において欧州最大手の一角を占めるメーカー。K+Sの特徴は、モーターコアの設計、鋼板のスリット、金型製作、コア打抜き・積層、ダイキャストまでの一貫製造プロセスを持っていること。また、K+Sはプレス機内で糊によってコアを接着、固定させる「Glulock」という特許技術や、「Copper Die-casting」(鋳型を用いた銅製品の成形技術)と言った最新技術を有し、その技術力の高さには定評がある。

 昨今の環境問題への意識の高まりから、高効率化が進む産業用モーター、電気自動車やハイブリッド電気自動車用の駆動用モーター、風力発電用モーター等の需要が増大しており、K+Sのモーターコア製造事業は堅調な伸びが期待できるという。

 住友商事グループとK+Sは、住友商事グループのサービスセンター網や工具鋼加工流通ネットワークと、K+Sの高い技術力や欧州系顧客基盤を組み合わせることにより、K+S顧客の欧州域外への事業展開に貢献し、将来的には欧州域外への進出も目指す。

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