【アナリストの眼】鉄鋼商社の神鋼商事株価、来期業績を期待し強張る、高利回り

2012年12月14日 10:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  鉄鋼関連商社の神鋼商事 <8075> は、株価が底打ち感を強めている。今期(13年3月期)の低調な連結業績見通しを織り込み、来期(14年3月期)の収益改善に対する期待感が支援材料だろう。

  今期連結業績見通しは、売上高が前期比8.2%減の8030億円、営業利益が同3.9%減の63億円、経常利益が同5.3%減の56億円、純利益が同21.7%減の23億円としている。機械製品の需要が堅調な模様だが、全体としては国内外の景気減速の影響を受けて、電機や半導体関連を中心に需要が低調な模様である。純利益については固定資産減損損失や過年度法人税も影響する模様だ。通期会社予想に対する第2四半期累計(4~9月期)の進捗率は、売上高が49.5%、営業利益が39.3%、経常利益が39.2%、純利益が14.1%で、利益面の進捗率がやや低水準である。再度の下振れに対する注意が必要かもしれない。ただし株価には織り込まれているだろう。

  株価の動きを見ると、9月28日の今期連結業績見通し下方修正も嫌気して10月15日には年初来安値130円まで調整した。しかしこれをボトムとして下値を切り上げる展開となり、足元では150円台まで戻している。今期の低調な業績を嫌気した売りが一巡し、来期の収益改善に対する期待感と考えられる。12月13日の終値150円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円97銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は4.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS300円70銭で算出)は0.5倍近辺となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して上伸し、強基調への転換を鮮明にしている。また週足チャートで見ると、抵抗線だった13週移動平均線を回復して底打ち感を強めている。26週移動平均線を突破すれば、トレンド好転を確認して出直り本格化が期待されるだろう。今期の低調な連結業績見通しは織り込んだと考えられ、指標面の割安感や来期の収益改善に対する期待感が支援材料だろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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