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【編集長の視点】イーブック3Q好決算、話題の作品配信がオンし年末商戦人気へ
<銘柄ウオッチ>
イーブックイニシアティブジャパン <3658> (東マ)は、11月21日につけた株式分割権利落ち後高値1960円を前にもみ合っている。12月5日に開示した今1月期第3四半期(3Q)の好決算評価で株価が9%高し、利益確定売りが交錯しているが、同社が11月30日から開催している講談社の電子書籍フェア「冬☆電書2013」で、話題の作品『カジュアルベイカンシー[突然の空席]』の配信を開始したことから、年末商戦の電子書籍人気が波及、業績上ぶれ期待も底流、下値買い妙味を示唆している。
3Q業績は、前年同期比39%増収、33%経常増益、24%純益減益となり、1月通期業績対比の利益進捗率は、93~89%と目安の75%を大きく上回った。電子書籍配信が、スマートフォン、タブレット端末向けに79%増となるなどパソコン向けも含めて43%増と伸びたことなどが要因となった。1月通期業績は、期初予想を据え置き経常利益3億5000万円(前期比18%増)、純利益2億500万円(同45%減)としているが上ぶれ期待につながっている。
一方、『カジュアルベイカンシー[突然の空席]』は、『ハリー・ポッター』シリーズで世界的なベストセラーを記録したJ.K.ローリングが初めて大人向けに書き下ろした小説で、紙単行本と同時発売している。「冬☆電書2013」では、このほか毎週、講談社の人気コミック2作品の第一巻を無料配信もしており、閲覧が増加、業績押し上げ材料になるとみられている。
株価は、10月末に株式分割(1対2)の権利をスンナリ落として落ち後安値1543円から電子書籍関連人気の高まりで同高値まで400円高、3分の1押し水準でもみ合っている。高値抜けから一段高に進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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