【アナリストの視点】海上風力、除染など社会ニーズに沿う東洋建設、株価に勢い

2012年12月7日 11:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  海洋土木工事が主力の東洋建設 <1890> に注目したい。社会インフラ関連、浮体式洋上風力発電関連、放射性物質(セシウム)除染関連とテーマ性が豊富なことに加えて、衆院選後の新政権による財政出動に対する思惑が強く、株価は底値圏から急反発の態勢となっている。

  今期(13年3月期)連結業績見通しは、売上高が前期比23.2%増、営業利益が同80.0%増、経常利益が同2.1倍、純利益が同41.5%増の大幅増収増益見込みである。第2四半期累計(4~9月期)は一部工事の進捗遅れを主因に計画を下回ったが、下期に挽回の見込みである。老朽化した社会インフラの更新需要が中期的にも追い風だろう。

  なお、第2回優先株式の普通株式への転換が完了したことに伴い、発行済株式総数を適正化するため10月1日付で株式5株を1株に併合し、単元株数を1000株から100株に変更している。

  株価の動きを見ると、11月12日には210円まで調整して10月12日と15日の年初来安値204円に接近したが、衆院解散をきっかけに公共投資関連が買われた流れに乗って急反発した。12月6日には270円まで上昇する場面があり、終値は前日比9円(3.46%)高の269円だった。

  週足チャートで見ると抵抗線だった13週移動平均線を突破し、底打ち感を強めてトレンド好転の兆しを見せている。また日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して上伸し、10月下旬の戻り高値249円も突破して強基調に転換している。25日移動平均線に対するプラス乖離率が10%を超えて短期的な過熱感はあるが、上げ足に勢いがあり300円台回復も通過点となりそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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