関連記事
【アナリストの眼】日本マニュファクチャリングサービス株価に動意、大幅増益を評価
<業績&株価分析>
日本マニュファクチャリングサービス <2162> (JQS)は、IS(製造請負・派遣)事業、CS(修理・検査受託)事業、GE(技術者派遣)事業、EMS(開発・製造受託)事業(志摩グループ、TKRグループ)を展開している。株価は中国リスクに対する警戒感が和らぎ出直り感を強めている。
今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)の連結業績は、売上高が前年同期比76.6%増、営業利益が同3.2倍、経常利益が同5.5倍、純利益が同84.3%減だった。負ののれん発生益一巡で最終減益だが、11年7月に子会社化したTKRグループの連結寄与に加えて、EMS事業における新規受注などが寄与して売上高、利益ともに計画を上回った。
通期見通しについては前回予想を据え置き、売上高が前期比41.4%増、営業利益が同4.0倍、経常利益が同3.9倍、純利益が同63.1%減の見込みとしている。TKRグループの通期寄与でEMS事業が大幅増収となり、売上総利益率の改善も見込んでいる。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が43.2%、営業利益が47.1%、経常利益が43.9%、純利益が40.0%である。概ね順調な水準だろう。
株価の動きを見ると、中国リスクに対する警戒感が和らぎ11月14日に戻り高値となる3万9800円まで上昇する場面があった。その後一旦は反落したが、下押しすることなく足元では3万8000円近辺まで戻している。今期好業績見通しが再評価された形だろう。12月5日の終値3万8000円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4627円27銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間300円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3万2707円18銭で算出)は1.1倍近辺となる。
日足チャートで見ると、25日移動平均線近辺での短期モミ合いから上放れて強基調へ転換の形となった。また週足チャートで見ても、抵抗線だった26週移動平均線を突破してトレンド好転の兆しを見せている。今期好業績見通しが再評価されて、出直り歩調の展開が期待されるだろう。中国の景気底入れ観測も支援材料となりそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【株式評論家の視点】JTは8月16日の高値挑戦、内需輸出型として評価高まる方向(2012/12/04)
・【アナリストの眼】アドバンスクリエイト株価、年初来高値が視野、2ケタ増益(2012/12/04)
・急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
・プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
