関連記事
【アナリストの眼】JSP株価、出直りに勢い増す、土木関連で好業績
<業績&株価分析>
樹脂発砲製品のJSP <7942> は、押出事業(産業用包材、食品用包材、広告用ディスプレー材、住宅用断熱材など)と、ビーズ事業(自動車部品、輸送用通い函、家電製品用緩衝材など)を展開している。
今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)の連結業績は前年同期比4.8%増収、同2.4%営業増益と概ね計画水準だった。通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比3.9%増、営業利益が同13.3%増、経常利益が同10.2%増、純利益が同29.0%増の見込みとしている。自動車用バンパー材やスマートフォン・タブレット端末用包材の好調が全体収益を牽引し、戦略商品の住宅用高性能断熱材や土木用資材の拡販も寄与する模様だ。
通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が49.7%、営業利益が47.1%、経常利益が48.2%、純利益が50.5%である。景気減速感を強める状況を考慮すれば、概ね順調な水準と言えるだろう。下期の想定為替レートを1米ドル=80円、1ユーロ=100円としており、足元の円安メリットも考慮すれば、通期計画の達成は可能だろう。
株価の動きを見ると、安値圏1000円近辺でのモミ合い展開から反発し、足元では1100円近辺まで戻している。足元の円高修正トレンドも追い風として、今期好業績見通しが見直されているようだ。12月4日の終値1104円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS134円16銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS1499円89銭で算出)は0.7倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して上伸し、強基調への転換を鮮明にしている。また週足チャートで見ると、1000円近辺から反発して下値支持線を確認する形となった。さらに足元では26週移動平均線に対してプラス乖離を回復し、トレンド好転の兆しを見せている。出直り歩調の展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【今日の言葉】4日公示でも選挙相場1幕は終了(2012/12/04)
・【アナリストの眼】プラスチックファスナーのニックス、一発高の可能性秘める(2012/12/04)
・急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
・プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
