【株式評論家の視点】外国人投資家主導の相場が継続、出遅れた個人の買いに期待

2012年12月2日 07:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<相場展望>(3日~7日)

  相場リズム上から調整を想定していた11月4週(11月26~30日)の相場は、中盤こそ中だるみに陥ったものの、週末にかけて引き戻し、結局は週足陽線引けで終わった。ただ、週末30日の日経平均は9447円で始まり、9446円で引ける、ほぼ十字足のパターンで、それなりに気迷いムードも台頭しつつある。

  今の相場を支えているのは外国人投資家だ。投資家別売買状況では11月2週に1292億円の買い越しに転換、第3週は2538億円の買い越しへさらにボリュームアップした。また、日経平均先物の投資家別売買状況でも第3週は1750億円を買い越し、完全に外国人が主導する相場になっている。裁定買い残も積み上がり、直近11月28日現在では20億8400万株まで積み上がった。今年のピークの4月27日の21億1062万株に近付き、ここからさらに買い姿勢を強めるのか判断が難しいところ。

  相場は明らかに期待先行の中身でそれを支えているのが円安。相場は円安推進をアピールする安部政権誕生を織り込んでいるが、選挙は水物。16日の投票日まで若干様子見のムードが台頭してもおかしくない。一方、信用買い残は今年の最低ラインに近いところまで落ち込んでおり、今回の相場には完全に乗り遅れている。個人投資家が買い姿勢を強めるようだと、相場はなお強調を維持することも想定される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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