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東芝、昨年のタイ洪水被害で操業停止中の工場を一時的に操業再開
東芝は14日、ディスクリート製品の生産能力の確保を目的に、昨年のタイ洪水の被害を受け操業を停止していたタイのパトウンタニ県にある東芝セミコンダクタ・タイ社(TST)の既存工場での一時的な操業を11月初旬から再開し、本日から順次製品を出荷すると発表した。
TSTは、今年4月に洪水被害を受けにくい地域への移転を決定し、現在タイ国内のプラチンブリ県304工業団地で新工場の建設を進めている。一方、今回の既存工場での生産再開の措置は、昨今のスマートフォンやタブレットの普及拡大に伴い、搭載される部品の堅調な需要に対応するため、新工場立ち上げまでの期間、実施するもの。既存工場の一部スペースを活用し、新たに高効率な設備を導入して生産を行う。新規設備投資については、保険を適用するため業績への影響はなく、導入した設備は来春の新工場稼働開始以降、新工場へ移管する。
なお、TSTで扱う小信号デバイスやフォトカプラに関しては、昨年の洪水被害によるTSTの操業停止を受け、日本国内のグループ拠点、マレーシアの東芝現地法人およびアウトソーシングの活用による代替生産を行っているが、今後も継続することで需要動向に応じた生産能力の維持を図る。
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