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日本マクドナルドが成長戦略を発表、戦略的閉店の実施や宅配サービス強化など
日本マクドナルドは1日、「日本マクドナルドの成長戦略」を発表した。今後、「店舗ポートフォリオの最適化」、「フランチャイズビジネスの強化」、「マーケティングの強化」、「ブランドエクステンション」の4分野に経営資源を重点的に投入する。
「店舗ポートフォリオの最適化」については、同社がこれまでに行ってきた、ゴールドスタンダードドライブスルー(大型ドライブスルー)を中心とした新店舗開発、433店舗の戦略的閉店、戦略的リロケーション等の店舗ポートフォリオ改革が着実に成果を上げていることから、今後もさらなる最適化を進めていく方針。
具体的には、大型ドライブスルー店舗の出店をさらに強化するほか、2013年に通常の閉店に加えて110店舗の戦略的閉店を実行する。また、売上規模が小さい店舗、フルメニューを提供できない店舗等、長期的に成長が期待できない店舗はまだ相当数存在するため、2013年に予定している110店舗に止まらず、株主価値やマーケットシェアを慎重に検討し、ランドオーナー等との関係も考慮しながら継続的な戦略的リロケーション及び閉店を進めていく。さらに、有力立地の土地・建物の所有、あるいは建物(土地は賃借)の所有はいずれにも店舗利益率向上の機会点があることから、優良不動産の取得を推進していく。
「フランチャイズビジネスの強化」については、経営効率の向上と全店ベースでの投資の最大化を目的にこれまでも積極的に推進してきたが、引き続き2013年末フランチャイズ店舗比率70%を目標として加速していく。
「マーケティングの強化」については、日本マクドナルドは現在、一過性の売上・利益を生むための活動を抑制し、今後の継続的かつ健全な利益を伴う売上を構築するために、「バリュー」・「メニュー」・「ブレックファスト」・「コンビニエンス」の重点施策に投資をシフトしている。
「バリュー」については、具体的な施策として、100円マックだけでなく、平日ランチ時間帯の売上に貢献する「マックランチ」等の施策を進め、顧客へのバリュー、お得感のイメージ全体を強化する。「メニュー」については、特に機会点が大きい、ビッグマック、マックフライポテト、チキンマックナゲットなど、マクドナルドならではのグローバルコアメニューへの投資を強化する。また、期間限定商品の数を最適化し、客数獲得活動とのバランスをとりながら売上と利益の成長を狙うとともに、積極的なブランドキャンペーン、店頭プロモーション等によりビジネスのベースラインを築くための活動を推進する。さらに、機会点の大きい朝食市場を戦略的な投資対象として位置づけ、年間を通じて重点的かつ一貫した投資を行う。
「ブランドエクステンション」については、これまで推進してきた事業構造改革に加え、マクドナルドのブランドエクステンションの一環として「マックデリバリーサービス」と「マックカフェ バイ バリスタ」を本格的に展開する。
「マックデリバリー」は、昨年より展開しているテスト店舗で大きな成果を挙げているが、来年度より首都圏を中心に拡大し、その後全国展開を行っていく。「マックカフェ バイ バリスタ」についてもテスト店舗での成果が確認できており、今後、郊外のドライブスルー店舗を中心に本格的に全国に拡大させていく方針。
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