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【アナリストの眼】企業業績下振れは、「アク抜けと売直しの二極化」、全般調整も
<相場展望>
来週(10月22日~26日)の株式市場は、地合い改善で出遅れ修正が期待される一方で、前週(10月15日~19日)の急ピッチの戻りに対する反動もあるだけに、全体としてはスピード調整の展開を想定する。企業業績の下振れに関しては、下方修正発表でアク抜けとなる銘柄と売り直される銘柄の二極化が鮮明になるだろう。
前週は、米9月小売売上高や米9月住宅着工件数などで米国景気の底堅さが確認され、格付け会社ムーディーズがスペインの格付けを据え置いたことなどでユーロ不安が後退した。外国為替市場ではドル・円相場、ユーロ・円相場ともに円安方向に傾いた。中国景気に関しては7~9月期GDPが市場予想とほぼ同水準だったことに加えて、9月鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資で景気底入れとの見方も広がった。さらに国内では日銀の追加緩和に対する期待感が高まった。このように国内外で好材料が揃う形となり、売り込まれていた輸出関連、中国関連、半導体関連、景気敏感関連を中心に買い戻しの勢いが増した。
世界経済に対する過度な警戒感が後退し、国内では日銀の追加緩和期待もあるだけに、地合い改善で日本株の出遅れ修正の動きが期待される。ただし前週の週間上昇率は日経平均株価が5.49%、TOPIXが5.03%に達した。前週末19日の米国株式市場が大幅下落したこともあり、週初はスピード調整色を強める動きでのスタートだろう。その後は大勢として米国株式市場、中国株式市場、外国為替市場など海外要因次第の展開に大きな変化はないだろう。
また来週は国内で主要企業の7~9月期業績の発表や、13年3月期通期見通し修正の発表が本格化する。通期見通し下振れに対する警戒感はある程度織り込み済みと考えられ、アク抜け感に繋がることが期待される一方で、前週末までに急ピッチで戻してアク抜けを織り込んでしまった銘柄も少なくないだけに、下方修正の程度や内容次第では売り直される銘柄もあるだろう。アク抜けとなる銘柄と売り直される銘柄に二極化しそうだ。
来週の注目スケジュールとしては22日の日本9月貿易統計、23日~24日の米FOMC(連邦公開市場委員会)、24日の中国10月製造業PMI速報値(HSBC)、ユーロ圏10月総合・製造業・サービス部門PMI速報値、米8月住宅価格指数、米9月新築一戸建て住宅販売、米10月製造業PMI速報値、25日の米9月シカゴ連銀全米活動指数、米9月耐久財受注、米9月住宅販売保留指数、26日の日本9月全国・10月東京都区部CPI、米7~9月期GDPなどがあるだろう。外国為替市場で大きな動きがなければ、株式市場の反応は限定的だろう。
なお、今回の米FOMCに関しては特に大きな動きはないとの見方が優勢であり、波乱の可能性は少ないだろう。ただしユーロ圏の動きには注意しておきたい。18日~19日のEU首脳会議では、2013年中のユーロ圏の銀行監督一元化で合意したが、スペイン問題についてはほとんど議論されなかったようだ。市場はスペイン政府による金融支援要請を注視しており、支援要請が遅れるようであればスペイン国債利回りが再び上昇しかねない。また国内では、10月末の日銀金融政策決定会合での追加緩和に対する期待感が高まっているが、過度に織り込みすぎると、その後の材料出尽くし感に繋がりかねないだけに注意が必要だろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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